「定期預金 年1.0%」
最近、こうした広告を見る機会が増えてきました。
では、100万円を預けたら、実際いくら利息がもらえるのでしょうか。
結論からいうと、100万円を年1%で1年間預けた場合、税引前の利息は1万円です。
税引後では、概算で約7,969円になります。
ただし、ここで注意したいのが「年1%」という表記です。
銀行員としてお客さまと接していると、チラシに書かれた金利を見て、
「3か月定期で年1%なら、100万円で1万円くらい増えるんですよね?」
というイメージを持たれている方もいます。
しかし、「年1%」はあくまで1年間預けた場合の年利です。
3か月定期なら、受け取れる利息も約3か月分になります。
100万円を年1%で預けた場合の利息
目安は以下の通りです。
| 預入期間 | 税引前の概算利息 | 税引後の概算利息 |
|---|---|---|
| 3か月 | 約2,500円 | 約2,000円 |
| 6か月 | 約5,000円 | 約3,984円 |
| 1年 | 10,000円 | 約7,969円 |
※実際の利息は、預入日数や銀行の商品条件、端数処理などによって異なります。
なぜ「年1%」なのに1万円もらえないの?
理由は大きく2つあります。
①「年1%」は1年間の金利だから
例えば、100万円を年1%で1年間預ければ、税引前の利息は1万円です。
しかし、3か月定期の場合は1年間ではありません。
単純計算では、受け取れる利息は1年間の約4分の1になります。
そのため、
「年1%だから100万円で1万円もらえる」
とは限らないのです。
② 利息には税金がかかるから
定期預金の利息には、原則として20.315%の税金がかかります。
そのため、100万円を年1%で1年間預けた場合でも、税引前1万円がそのまま手元に残るわけではありません。
税引後では、概算で約7,969円となります。
「年1%」の広告を見たら確認したい5つのポイント
銀行員として定期預金のチラシを見るとき、私は金利の数字だけでは判断しません。
特に確認したいのは次の5つです。
・預入期間
・新規資金限定か
・新規口座開設者限定か
・最低預入金額
・満期後の扱い
特に大切なのが「預入期間」です。
同じ「年1%」でも、3か月ものなのか、6か月ものなのか、1年ものなのかによって、実際に受け取れる利息は変わります。
大きく表示された金利だけを見るのではなく、その金利が「何か月の定期預金に適用されるのか」まで確認しましょう。
「新規資金限定」にも注意
高金利の定期預金キャンペーンでは、
「新規資金限定」
という条件が付いていることがあります。
これは、すでにその銀行に預けているお金ではなく、他の銀行などから新しく持ってきた資金を対象としているケースです。
「口座にお金があるから、このキャンペーン定期に預けよう」
と思っても、キャンペーンの対象にならない場合があります。
金利だけでなく、対象となる資金の条件も確認しておきましょう。
満期後はどうなる?
もうひとつ確認しておきたいのが、満期後の扱いです。
定期預金には、
・自動継続
・自動解約
などの商品があります。
自動継続の場合、満期を迎えたあとも定期預金として継続されます。
一方、自動解約の場合は、満期後に元金と利息が普通預金などに入金されます。
ここは意外と見落としやすいポイントです。
キャンペーン金利が適用されるのは最初の預入期間だけで、満期後は通常の店頭金利で自動継続される商品もあります。
そのため、預ける前に満期後の扱いまで確認しておくことをおすすめします。
3か月定期で年1%は損なの?
必ずしもそうではありません。
3か月定期には、比較的短期間で満期を迎えるというメリットがあります。
満期になったときに、
「もっと金利の高い商品が出ていないか」
と改めて探すことができます。
逆に1年定期は、同じ年1%なら3か月定期より多くの利息を受け取れますが、その間に金利環境が変化する可能性もあります。
私自身が100万円〜500万円程度の余裕資金を定期預金に預けるなら、金利だけでは決めません。
かなり重視するのが、
「満期後の次の預け先の選択肢」
です。
今一番金利が高い商品を探すだけではなく、
「この定期預金が満期になるころ、次にどうするか」
まで考えて預入期間を選びます。
定期預金は「金利」だけで選ばない
もちろん、金利は重要です。
しかし、定期預金を比較するときは、
「年何%か」
だけを見るのでは不十分です。
・実際にもらえる利息はいくらか
・何か月預ける必要があるか
・新規資金限定ではないか
・途中でお金が必要になる可能性はないか
・満期後はどうなるか
ここまで確認して、初めて自分に合った定期預金かどうか判断できます。
まとめ
100万円を年1%の定期預金に預けた場合、受け取れる利息の目安は以下の通りです。
3か月:約2,000円
6か月:約4,000円
1年:約7,969円
※税引後の概算。実際の金額は預入日数や商品条件などによって異なります。
特に覚えておきたいのは、
「年1%=預けた金額の1%を必ず受け取れる」
わけではないということです。
定期預金の広告を見るときは、金利の大きな数字だけではなく、
「何か月預ける商品なのか」
まで確認してみてください。
そして金利だけでなく、新規資金の条件や満期後の扱いまで確認してから預けることが大切です。

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